西洋占星術の基礎知識② ~天球12室~

この記事では、ホロスコープ(天体の配置図)を読み解くための基礎知識を説明します。

その人が生まれた時間のホロスコープのことを、「ネイタル・チャート」といいます。

ホロスコープは円形をしており、12のハウスと、ASC、DES、MC、ICと呼ばれる点があります。

目次

1. 天球12室(ハウス)とは?

2. 各ハウスの意味

3. まとめ

1. 天球12室(ハウス)とは?

天球12室とは、ある地点に観測者が立ち、太陽が昇ってくる点を起点として、天球を12の部屋(ハウス)に分割したものです。

黄道12宮が天球に与えられた住所であるのに対し、天球12室は、惑星の位置を地面に投影するための区画のようなものです。

太陽が昇ってくる点をASC(アセンダント)と呼びます。

ここで、図1を見てください。

ASCを第1ハウスの始まりとして、ホロスコープの左側から反時計回りに12のハウスを配置します。

ASCの反対側、ホロスコープの右側の点をDES(ディセンダント)と呼びます。

DESは太陽が沈む点です。

ホロスコープの頂上の点はMC(南中点)といい、方角は真南で、太陽が最も高い位置になる点です。

MCの反対側にはIC(北中点)があり、これは観測者の足元、地面に隠れた位置となります。

図1. ホロスコープ

西洋占星術では、黄道12宮(サイン)と天球12室(ハウス)は一致しません。

そのため1つのハウスに、2つないし3つのサインが掛かることがあります。

このとき、そのハウスを支配するサインはどう見極めるでしょうか?

図2. サインとハウスが一致しない例

たとえば図2の場合、第1ハウスにはおとめ座とてんびん座が掛かっています。

サインの支配は、ハウスの始まりとなる境界線(カスプ)に位置する星座によってなされる決まりがあります。

図2では、第1ハウスの始まりのカスプに位置するのはおとめ座です。

よって、第1ハウスはおとめ座が支配します。

2. 各ハウスの意味

西洋占星術における、各ハウスの意味を説明します。

第1~6ハウスは個人の特性や運勢、第7~12ハウスは他者との関係ととらえることができます。

また、ホロスコープで対角に位置するハウス(たとえば第1ハウスと第7ハウス)は、補完し合う関係にあります。

◆第1ハウス(生命の室)

自分自身を示します。

生まれ持った身体的・環境的な条件を示し、人生における基本的な運命を決定します。

◆第2ハウス(所有の室)

お金に対する姿勢や、経済力を示します。

仕事などを通して、自分で得ることができる価値あるものを意味します。

◆第3ハウス(知識の室)

学習能力や知的興味を示します。

また、近しい人との関係や、近距離の旅行について暗示します。

◆第4ハウス(家庭の室)

人生の基盤となる家庭を表します。

幼少期の保護された家庭環境を示すと同時に、晩年についても示します。

◆第5ハウス(創造の室)

人生における幸福なできごとを表します。

芸術的な活動や、趣味、レクリエーションなどに関わります。

◆第6ハウス(勤務の室)

生活手段としての仕事を示します。

また、健康状態を暗示し、肉体的弱点や病気について表します。

◆第7ハウス(結婚の室)

人生のパートナーを示します。

結婚相手、ビジネスパートナーのほか、契約にもとづく全ての人間関係を表します。

◆第8ハウス(遺産の室)

他者から与えられる財産を示します。

相続、配偶者の経済力のほか、先人から教えられる教訓なども含みます。

◆第9ハウス(研究の室)

精神的な成熟を示します。

高度な学問、信仰について表すほか、遠隔地との交流(海外旅行など)も暗示します。

◆第10ハウス(天職の室)

社会生活の基盤となる地位や専門性を示します。

学識やキャリア、それによって得られる名誉などを表します。

◆第11ハウス(希望の室)

他人との共同福祉を示し、共通の目的によって結ばれる人々を暗示します。

また、人生への願望を表します。

◆第12ハウス(障害の室)

見えない敵を示します。

思わぬときに訪れる危機のほか、自分自身のもつ負の感情(不安や劣等感)も含まれます。

3. まとめ

西洋占星術における、ホロスコープの基本的な見方について説明しました。

インド占星術ではハウスの概念が少し異なりますので、混同しないようにしましょう。

実際のホロスコープでは、ハウスで区切られた円の中に、惑星の位置が記載されます。

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