おうし座流星群(11月上旬に極大)
流星群についての説明はこちら。
おうし座流星群は、南流星群と北流星群に分かれています。
南流星群は11月1日、北流星群は11月12日に極大を迎えます。
おうし座流星群の母天体は、エンケ彗星と考えられています。
エンケ彗星は公転周期が約3.3年と短く、遠日点は木星の公転軌道の内側(太陽からの距離4.10AU)、近日点は水星の公転軌道の近傍(太陽からの距離0.34AU)にあります。
活動期間は南群・北群を合わせて10月2日~12月2日頃までと長く、11月上旬には1時間に5個程度の出現が期待できます。
おうし座にある放射点は、午前0時頃に空の高い位置にあります。
今年は11月8日が新月で、月明かりに影響されずに観測を楽しむことができます。
活動期間の前半はオリオン座流星群と、後半はしし座流星群と重なっています。
高速で流れるオリオン座流星群・しし座流星群に対し、おうし座流星群はゆっくりと流れることが特徴です。
水星が東方最大離角(11月7日)
11月7日に水星が東方最大離角となり、観察の好機です。
夕方、南西の低い空に観測できます。
すぐ近くにある、マイナス1.6等の明るい木星が目印となります。
11月27日には内合となり、観察できなくなります。
その後、水星は明け方の東の空へと移り、12月15日に西方最大離角となります。
東方最大離角・内合・西方最大離角についての説明はこちら。
ステファン・オテルマ彗星が近日点を通過(11月11日)
ステファン・オテルマ彗星が回帰し、11月11日に近日点を通過します。
公転周期は約38年で、前回の近日点通過は1980年12月でした。
遠日点は天王星の公転軌道の近傍(太陽からの距離20.92AU)、近日点は火星の公転軌道の近傍(太陽からの距離1.57AU)にあります。
秋の間に、オリオン座の頭の上からふたご座にかけて移動しています。
明るさは最大で9等程度で、肉眼で見ることはできません。
しし座流星群(11月18日に極大)
流星群についての説明はこちら。
しし座流星群の母天体は、テンペル・タットル彗星です。
ペルセウス座流星群の母天体スイフト・タットル彗星と発見者の1人が同じです。
公転周期は約33年で、遠日点は天王星の公転軌道の近傍(太陽からの距離19.70AU)にあり、近日点は地球の公転軌道の近傍(太陽からの距離0.98AU)にあります。
活動期間は11月10日~11月29日頃で、11月18日が極大となります。
非常に高速で流れる流星群です。
放射点はしし座のγ星(アルギエバ)のそばにあり、夜半過ぎには空高く上がってきます。
ただし、極大の頃には、月が上弦を過ぎて満ちているので、観察にはあまり良い条件ではありません。
月没する午前1時頃~明け方までが、観察に適しています。
1時間に5~10個の流星が出現すると予想されています。