2020年1月の天文ニュース

◆ しぶんぎ座流星群が極大(1月4日)

◆ 半影月食(1月11日)

◆ 金星と海王星が接近(1月27~28日)

しぶんぎ座流星群が極大(1月4日)

流星群の説明はこちら

しぶんぎ座という星座は現存せず、りゅう座のι星(エダシク)の近くに放射点があります。

出現期間の短い流星群で、極大日から1日ずれると出現数は激減します。

今回は1月4日の17時頃にピークを迎えます。

日本では、4日と5日の夜が観察の好機です。

放射点が高くなり、月が地平線に沈む未明の時間帯を狙いましょう。

1時間に20個程度の出現が予想されています。

半影月食(1月11日)

月食とは、地球が太陽光を遮り、その影の中に月が入る現象です。

本影といわれる濃い影に月が入った場合は、満月が欠けて見えます。

これに対し、本影の周りにある薄い影(半影)に月が入ることもあります。

この半影月食では、月の形は変わらず、月の明るさだけがグラデーション状に変化します。

2020年には3度の半影月食がありますが、日本全域で全過程が見られ、観察しやすいのが今回です。

とはいえ、月の明るさを注意して見ていないと、気づかないことがほとんどでしょう。

食の時間は午前2時~6時頃で、4時過ぎに食の最大を迎えます。

食分は0.897で、月の9割近くが半影の中に入ることになります。

金星と海王星が接近(1月27~28日)

1月27~28日、夕方の南西の空で、金星と海王星が接近します。

金星の明るさがマイナス4.1等に対し、海王星は7.9等で、肉眼で見ることはできません。

日本では最接近の瞬間は見られませんが、27日には金星の左上に、28日には金星の右下に海王星が位置しています。

望遠鏡をお持ちの方は、観察してみてはいかがでしょうか。