流星群の源
流星群の源は、彗星から放出された「ダスト」と呼ばれる塵です。
ダストは彗星本体と共に、太陽のまわりを公転します。
こうして生まれたダストの帯は、しばしば地球の公転軌道と重なっています。
地球がダストの帯に差し掛かると、ダストが地球の大気に突入して流星となります。
地球は太陽のまわりを1年で公転するので、毎年同じ時期にダストの帯に差し掛かり、流星群が出現するのです。
図1. ダストの帯に突入する地球のイメージ
放射点について
ダストは地球の大気に対して、ほぼ平行に突入してきます。
そのため地上から観察すると、「放射点」と呼ばれる1点から、放射状に流星が飛び出してくるように見えます。
流星群には星座名が冠されますが、これはその星座に流星群の放射点があることを示しています。
たとえば「しし座流星群」の場合、しし座のγ星(アルギエバ)の近くに放射点があります。
流星は放射点の近くでは短く、放射点から離れた位置では長く尾を引いて見えます。